2016年04月23日

新しいベース


去年から作ってもらっていた、フリーダムのベースが出来上がったので取りに行く。
もう6年くらいフリーダムの赤いジャズベースをメインとして使っていますが、もう1本ジャズベースを作りませんかという話をもらって、どうせなら自分好みにカスタマイズしたジャズベースを作ってもらおうと、去年から計画が始まりました。

ギターやベースというものは、形が一緒でも実はパーツによって色々な選択肢があり、それによって個性が決まってくるんですね。
木材は何にするかとか、細かな部品も色々あって、塗装の種類までもが選べてしまう。それぞれ音の特徴があるので、組み合わせ次第で何通りもの仕上がりが考えられるワケです。
わたしは今までは、もう出来上がってお店に並んでいるものを試奏し気に入ったものを買うという方法で楽器を手に入れてきた為、自分でカスタマイズしてオーダーするというのは初めてでした。だからもし失敗したらどうしようと、オーダーしておきながら心の中ではめっちゃ不安だったんです。自分の思う音のイメージをフリーダムの人たちに伝えイメージの擦り合わせをしましたが、音って人によって表現の仕方も捉え方も違います。
例えば音の話をする時、よく「抜けの良い音」という表現を耳にしたりしますが、たぶん人によって感じ方や聴こえ方が違くて、誰かにとっての「抜けの良い音」はわたしにとっての「抜けの良い音」と同じとは限らないと思うんですね。そう思うと、まず他人とイメージを共有するだけでも非常に難しいのです。でも作ると決めた以上は惜しげなく自分の思いを伝え、フリーダムの人たちも一生懸命聞いてくれました。

そして今月18日にベースが出来上がり、ドキドキしながらフリーダムへ。
オーダーした時に「色は何色にしますか」と聞かれ、緑とかも良いなーと悩んだのですが「やっぱ関根さんといえば赤って感じですよね」と工房の人にも言われ、「では長年雨風にさらされて日に焼けた神社の鳥居みたいな古っぽい赤色が良いです」と言ったんですが、本当に何とも古っぽい赤に仕上がったベースが出てきました。

で、不安だった音はというと、マジで、奇跡みたいに上手くいった。
正直、これからも今までメインで使っていたあのベースをメインとして使っていく気でした。今回作った新しいベースは場面によって使い分けようくらいに思っていたんです。
ところが、自分の言っていたイメージ通りの音過ぎて、え、こんなことあんの?と弾きながら本気で驚いてます。恐らくこの先かなり活躍してくれると思われます。わたしの言葉をしっかり受け止め、そしてきっちり理解して、更にちゃんと具現化して下さったフリーダムの人たちは本気で凄かったし、感謝しました。

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これ、商品化しても良いんじゃないか!?と思っちゃうくらい、とても良い仕上がり。日比谷でデビューさせようと思います。

posted by bbb at 20:37| 関根史織 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月04日

よろしくお願いします

発表した通り3人になってしまったわたしたちですが、もう明日からツアー。ここ何日かは急ピッチでツアーのリハーサルをしており、先程最終リハーサルを終えました。

この前のこなそんフェスでサポートしてくれたテレフォンズの石毛くんもそうだったのですが、今回サポートしてくれるフルカワさんも、とっても優しいです。急にお願いしたので時間も全然なく曲を覚えるのは本当に大変だったと思うのですが、引き受けてくださいました。それにわたしたちのことを演奏面だけではなく、精神的にもサポートしてくれています。
石毛くんは、こなそんフェスでお客さんをすごく盛り上げてくれました。わたしがステージの前方へ出たりすると、隣に来て笑いかけてくれたり、目が合うと一緒にリズム取ってくれたりして、思わず照れ笑いしてしまうほど優しかったです。ステージに上がるのは不安もあったのですが、その不安を取り除くかのような石毛くんの振る舞いが嬉しくて、おかげでわたしはあの日純粋にライブを楽しむことが出来ました。

フルカワさんは、わたしたちの事務所の先輩であり、昔から将平さんのことを何かと気にかけてくれていた人です。将平さんと親交が深かった分、色々思うところもあったと思うのですが、サポートを引き受けてくださいました。先輩であるフルカワさんと演奏するのは初め結構緊張したのですが、演奏していくうちにフルカワさんのギターの音に自然と気持ちが高揚して、良い緊張感に変わっていきました。またリハーサル中のちょっとした合間にもわたしたちのことを励ましてくださって、その男気とギターの音と優しさに感動する毎日です。フルカワさんがギター弾く姿は、リハーサル中にもつい目がいってしまう程、カッコ良いです。

皆の優しさに支えられて演奏出来ています。

明日からのツアーは、新しいBase Ball Bearの第一歩。頑張りますのでよろしくお願いします。
posted by bbb at 22:06| 関根史織 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月16日

あけましてー

11日、Tull Tull Sourcesの初ライブ。ギタリストオーディションには4人のギタリストが参加してくれました。
「オーディション」だなんて、カッコいい言い方してしまったものの、こちらとしては「一緒にジェスロ・タルをカヴァーして遊んでくれる友達探し」みたいなもんで、ゆるーく始まったライブ。お客さんたちもあったかく、なんともアットホームな空気。でもわたしは大先輩のミュージシャンと、そのお客さんの前で演奏するワケですから、いつもとは違う緊張をしましたね。わたしがそんな状態なのに、ギタリストの皆さんとても堂々とした演奏で、肝っ玉座ってて凄いなあと本気で尊敬しました。
この日は2部制で、1部ではギタリストを迎えてオーディションライブ。休憩を挟み、2部は3人だけで演奏。引き続き雰囲気はゆるかったけど、古田たかしさんも、古村敏比古さんも、普段はとても穏やかでほんわかした人たちなんですけど、やっぱりステージに立つと佇まいがめっちゃロックでね。一緒に演奏していながら、2人のこと見ていたらマジでカッコよくて泣くかと思った。またそのうちライブやりたいと思っています。


先月、ぼーっとしていたら尾玉なみえさんの新刊「よい子のための尾玉なみえ童話集 人魚姫」が発売されていたことに気がつかなかった。尾玉なみえさんの大ファンである自分としたことが!とショックを受けつつ、ワクワクしながら読む。
尾玉なみえさんの漫画って、わたしにとっては最高に笑えるんですが、大体単行本にして1・2巻で連載が打ち切られてしまいます。ご本人もそれを自虐ネタとしておられますが、この前まで月刊少年シリウスで連載していた「マコちゃんのリップクリーム」がついに11巻で完結、というファンの間ではとても喜ばしい事がありました。尾玉なみえさんの漫画が本当に好きなので、本当に嬉しい。シリウスさんもやるなあ、と思っていました。「純情パイン」は何故あんなに早く打ち切られてしまったんだろうか・・・下ネタの内容が少年誌向けではないって言われているけど、「純情パイン」が連載されていた15歳当時、週刊少年ジャンプ読みながら毎週腹がよじれて内臓の位置が変わっちゃうんじゃないかってくらい「純情パイン」で笑っていたんだけど。
尾玉なみえさんの漫画は全作品好きだけど、1番好きなのは「純情パイン」。その次は「アイドル地獄変」かな。この2つは今だに読むと笑ってしまう。でも何故かすぐに連載が終わってしまった。そして、これはもしや打ち切られず続くのか!?というニオイを漂わせた「たおれて尊し!」の、恐らく打ち切られたのであろう終わり方も、個人的にめっちゃ好きだった。わたしの中で尾玉なみえさんって、バンドで例えるとアングラなんだけどロックで面白くて攻めの姿勢を失わないカッコいいバンドって感じなんですよね。クラスの中で誰も共感してくれなくたって、自分の中では不動の1位。「打ち切られる」という本来は残念な出来事でさえ、尾玉なみえさんの場合は面白く、格好良くしてしまう気がする。

で、やっと打ち切られず完結した「マコちゃんのリップクリーム」を経ての、最新作「よい子のための尾玉なみえ童話集 人魚姫」。尾玉なみえさん節は健在ですが、今までとはちょっと違いました。バンドで例えるなら、今までの作品はバッキバキにイカれた曲調ばかりだったんだけど、最新アルバム聴いたら今までの感じも残しつつどこか雰囲気が変わっている部分があって、ちょっと泣ける良い曲が最後に入ってた、みたいな感じ。個人的には凄い良かったですね。次は「よい子のための尾玉なみえ童話集 雪の女王」だそうで、新刊の発売が楽しみでなりません。
posted by bbb at 23:51| 関根史織 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月29日

今年もお世話になりましたー

新しい機材を買おうと、今色々と準備しています。今年1年で楽器の弾き方も随分変わったし、それに伴って機材も今の自分に合ったものに変えたいと思いまして。とにかく来年もやる気満々ってことです。来年もどうぞよろしくお願いします。

昨日は昼間その機材の準備などをして、昼過ぎからはシータカさんこと古田たかしさんの自宅スタジオにて1月11日に新橋ZZでやるタル・セッションのリハーサル。バンド名は「Tull Tull Sources」になりました。プププ。
古田たかしさん、古村敏比古さん、この大先輩のお二人と演奏するのは、そりゃあもちろん緊張するんですけど、2人ともめっちゃ優しいし、めっちゃカッコいい。だから、自分も怖気付かないように、グイグイ楽しんで弾いちゃう。
リハーサルのあとはシータカさんちで夕飯をご馳走になりました。お鍋と、大きなホッケを、日本酒で。めっちゃウマくて、充実した1日に幸せを感じる。

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今年はあとは大晦日のカウントダウンジャパン。気持ちよく年越したいから、良いライブできるよう頑張ります。
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2015年12月13日

誰かいますか?

以前ここで告知したにも関わらず中止してしまった、TULL Sessionの最新告知を改めて。

古田たかしさん、古村敏比古さん、わたしの3人でジェスロ・タルのカヴァーバンドをやっていまして、そのライブを来年1月11日に新橋ZZにて行います。お時間ありましたら是非いらして下さい。
現在このバンドにはギタリストがいない為、ギタリストを募集しております。このバンドのメンバーの条件は「ジェスロ・タルを愛してやまない人」であることです。この日のライブではギタリストオーディションを行います。「我こそは!」と思うジェスロ・タル好きのギタリストがいれば是非参加していただきたいと思っています。
課題曲は
1 A New Day Yesterday
2 For A Thousand Mothers
3 Seremade To A Cuckoo
のうち、やりたい曲を選んで準備して下さい。


TULL Session

日程 1月11日(月)成人の日
場所 新橋ZZ
チケット 前売り4300円/当日4800円
(チケット予約は新橋ZZにて電話予約を行っています 03-3433-7120)

またオーディションに参加して下さる方は、あらかじめ古田たかしさんのFacebook Messageから
お名前
プロフィール
希望曲
をご連絡下さい。
https://www.facebook.com/ctakafuruta/


フルート、ドラム、ベースの3人でどこまで出来るのか、そして初対面のギタリストとオーディションやりながらライブなんてわたしとしてはかなり未知数でどうなるか分かりませんが、そのドキドキも含めて楽しみです。ギタリストでない方もジェスロ・タルをよく知らない方も、もし興味があればそのドキドキを一緒に味わいに来て下さい。
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posted by bbb at 21:52| 関根史織 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月30日

昨日

わたしが2009年からメインで使っているベース。フリーダムのジャズベースです。
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昨日これが作られたフリーダムの工房へ。新商品を試奏させてもらったり、ベースのメンテナンスをしに行きました。
フリーダムの工房は東京の下町にあって、それはもう普通の民家の並びにある一軒家みたいな工房なんです。その中で職人さんたちが一本一本手作業で作っているんですね。わたしはその雰囲気がなんとも好きでして、ああここで自分のベースが作られたんだなと思うと、ますます自分のベースとその工房の両方が愛おしくなるんですが、昨日はなんと仕事終わりの工房の中でフリーダムの皆さんとお酒を飲まさせて頂きました。

「俺がここで関根さんのベースを削ったんだよ」「ここで俺が関根さんのベースを塗装したんだよ」と嬉しそうに言ってくれる職人さんたちが、作業台の上で肉やら魚やら焼いてくれた。そこでお酒を飲むというのがなんともいえない楽しい気分。きっとこれはわたしがもう6年もフリーダムのベースをメインで使っているから感じることができる特別な気分。あと職人さんが焼く肉や魚の絶妙な塩加減と焼き加減にも感動。わたしはあんまりお酒強くないけど非常に楽しい気分で酔いました。

フリーダムの人たちのキャラ立ちもハンパじゃない。ほんと楽しかった。
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posted by bbb at 15:47| 関根史織 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月18日

秋花粉にやられとります。

どうも、湯浅です。

ツアーが始まりましたな。今のところ非常に良いすべり出しで、この先もっと楽しくなっていきそうな予感がビンビンでございます。
明日からは北海道シリーズということで、どんなライブになるのか、期待と緊張が入り交じっております。

そしてですねー、ワタクシ、個人的に9/29に渋谷no styleという場所でセッションイベントをやることになりました。Lӓ-ppischのベーシストtatsuさんと一緒に企画して、やることになったのでありまする。
こちらも、どんなイベントになるのか予測不可能って感じなので、良かったら是非ー。

詳細はこちら↓
https://www.facebook.com/events/1227992673892783/permalink/1228318667193517/
posted by bbb at 16:54| 湯浅将平 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月14日

ロバート・フリップ萌え

ツアー始まりました。初日水戸公演で発表しましたが、今回はニューアルバムのツアーです。水戸・宇都宮と2公演終えてみて、ニューアルバムの曲は難しいけど、上手くいくとめっちゃ気持ち良いなあと思いました。このあと本数重ねていって演奏がどうなっていくのか、そして皆さんにはどう感じてもらえるか、非常に楽しみです。

今日わたしは今月21日にNHK-FMで放送の『今日は一日プログレ三昧』という番組のコーナー「プログレッシブお茶会」の収録をしてきました。プログレ好きの女性のみでお茶でも飲みながらプログレの話をしましょうという会です。

司会はアナウンサーの江崎史恵さんで、ゲストはわたしの他に通訳・翻訳家の川原真理子さんと編集者・音楽ライターの美馬亜貴子さんが出演していたのですが、このお二人がガチのプログレファンで。お二人は仕事でアーティストと絡むことが多いので、普段聞けない裏話も聞けたりして非常に楽しかったです。キング・クリムゾンのギタリスト、ロバート・フリップに萌えるという女性ならではの会話で盛り上がる場面もあり、めっちゃ面白かったです。

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posted by bbb at 23:58| 関根史織 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月15日

すいやせん

えー、この前ウキウキとしながらブログおよびケータイサイトのコラムを更新したんですが、9月に予定していたジェスロタルのカヴァーバンドのギタリストオーディション、事情があって延期になりました。
すいやせん。日程はまだ決まっていません。
でもそのうち絶対やりますよ。3人ともやる気はまんまんなのです。なので「我こそは!マーティンバレーなり!」と思っていた方(そんな人いるのか今だに半信半疑ではありますが)、準備していて下さい。
とりあえず、詳細が決まったらまた書きますね。
posted by bbb at 14:17| 関根史織 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月05日

きたれ!

お久しぶりです。関根です。

こちらのブログ、全然更新していなかったので
もうここをチェックしている人なんてほとんどいないかもしれないと思いつつ、ツイッターとかやっていないわたしはここでひっそり告知させてもらいます。

最近、古村敏比古さんと、古田たかしさん、そしてわたしの3人で、度々集まっています。
この3人に共通すること、それはとにかくJethro Tullというバンドが心の底から大好きだということです。
心の底からJethro Tullが大好きな3人で集まって、Jethro Tullのカヴァーをしたり音源を聴いたり、なんとも楽しい会をやっています。わたしからしたら、Jethro Tullについてワイワイ楽しく語り合える上、何より大先輩のお2人と一緒に大好きな曲を演奏できるという、かなり貴重な機会を頂いております。

しかしこの3人だとフルート、ドラム、ベースなので、和音楽器がいないんです。ギターがいればなあと思っているのですが、Jethro Tull好きなギタリストに出会う機会がありませんでした。でもここは絶対Jethro Tullのギタリスト、マーティンバレーが心の底から好きな人と一緒にやりたいですよね、という話をしていたら「メンバー募集しちゃうってのはどう?」と、古田たかしさんから提案が。なるほど、その手がありましたね。

ということで、オーディション&ライブを9月にやる予定です。
9月16日(水)新橋ZZ にて、
TULL Session Vol.1 古村敏比古、古田たかし、関根史織(ギタリスト募集オーディション)

条件はJethro Tullのマーティンバレーが心の底から好きという人。

いるかな?
いるといいな。
きっといるはずです。

色々、詳しくは追って発表しまーす。

きたれ、マーティンバレー!
posted by bbb at 00:30| 関根史織 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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