2011年04月06日

SAYONARA-NOSTALGIA TOUR コンセプトについて

いよいよ、明日からツアーが始まるという中、突然ですがひとつお知らせをさせてください。
以前、blog内でお知らせさせて頂いた、今ツアーのセットリストのコンセプトに関して、
リハーサルを重ねていく中でメンバー・スタッフと話し合い、変更をさせて頂くことにしました。

元々は、

インディーズ時代を含む、各アルバムの世界観の再構築/再構成をテーマにした実演。
セットリストを5〜6パターン用意する。

などのテーマや目標を掲げツアーを廻っていく予定でしたが、
今回の震災を受けて、僕自身の考え方や気持ちに変化があり、全体を見直すことにしました。
再考に到った最大の理由は、「各アルバムの世界観の再構築/再構成」に関して、
どうしても『(WHAT IS THE)LOVE&POP?』のセットリストで歌う気持ちになれなかったことです。

あのアルバムのテーマである、『究極的にいえば、結局は孤独』を改めてライブで表現しようと計画していたのですが、
狙い通りとはいえ、はっきり言って、大変重い内容のセットリストになっていました。
それがあのアルバムに込めたものですし、それをライブで実演/表現することにはやり甲斐があると思っていましたし、
みなさんに満足して頂ける内容に出来るとも思っていました。
しかし正直なところ、震災後、「そもそもの孤独」という部分に関して歌う事への迷いが、自分の中に湧いてきてしまいました。
考え過ぎなのかもしれないですし、まだ考えが足りないのかもしれません。
そういうテーマを歌う事への自粛や遠慮とは思ってはいません。
きっと、これまで自分の感じていた、自分の知っていた「日常のカタチ」が変わってしまったからなんだと思います。
ずっと考えてはいるのですが、気持ちも考えも全然整理ができていないというのが現状です。
僕はそのような旨をメンバー・スタッフに伝えました。

僕の申し出を踏まえて、セットリストに関して話し合う中で、
「すべてのセットリストでツアーがまわれない」時点で、
「このコンセプトが成立していると言うことが出来ない」、
「残りの4つのセットリストだけでやり通す確実な意味合いを見いだせない」ということになり、
改めて、ツアーを通して何を伝えたいかを全員でまとめ直す事になりました。

僕らが昨年秋のツアーで見い出した「自分達なりのライブの表現の仕方」の延長で、
「今回のツアーは『コンセプトがあるという、コンセプト』でいこう」と決め、
準備してきた様々なこと、プランそのものや意味合いを崩さなくてはいけないのはすごく悔しいです。
僕にとっても、バンドにとっても、とても大切なプランでした。
でも、前回のblogで「ツアー再開についての決意や決断」について書かせて頂いたように、
もはや「自分達のコンセプトを全面に打ち出す」ことよりも、
この状況下でも自分達のライブを観に来てくださるみなさんに満足してもらいたい、
楽しんでいってもらいたいということにしかモチベーションはないということにも気がつきました。
そんな意志を確認した上で、新しくセットリストを組み直しました。
メンバーの総意として、
『なるべく沢山の楽曲を演奏していきたい』、
『「聴きたい」とよくご意見を頂く楽曲を盛り込んでいきたい』、
『固定のセットリストになると、どうしても外れてしまうような楽曲をなるべく減らしたい』、
という考えがあったので、ラインナップの見直しなども進めました。


前置きが長くなってしまいましたが、変更後のコンセプトとセットリストについて、簡単に説明させて頂きたいと思います。
まず、

インディーズ時代を含む、各アルバムの世界観の再構築/再構成をテーマにした実演。

この概念に関しましては前述の通り、今回のツアーではなくさせて頂きました。

そして、

セットリストを5〜6パターン用意する。

ですが、少しニュアンスが変更になります。

ネタバレに繋がってしまうので詳細は省かせて頂きますが、
セットリスト自体を複数用意する」ということではなく、
セットリスト内、各箇所に候補曲を複数用意する」ということで、演奏曲にバリエーションを持たせることにしました。
(候補曲は勿論、「(カップリング曲を含む)インディーズ時代〜最新曲」の中から選ばせて頂いています。)
おそらくツアー全体を通して完全同一のセットリストで演奏する会場はないと思われます。
メンバースタッフ一同、緊張感を保ちながら各公演に臨みます。
どんな楽曲が演奏されるか、楽しみにして頂けたらと思っています。

最後に、以上の通り、今回のツアーコンセプトに関する変更を、こちらの判断で行わせて頂きましたことをお詫びいたします。
また、元々のコンセプトを楽しみにしてくれていた皆さんには大変申し訳ないです。
ただ、それを超えるライブを必ずします。
期待には応えます。
楽しみにしていてください。


僕が感じていたよりもずっと、僕自身の中で確かだった何かが揺らいでいたことを自覚せざるを得ない、ここ数日間でした。
このツアーだけではなく、この先のプランも、現在制作中の作品も、間違いなく「中断していたものを再開すればいい」ではないです。
自分の「これから」を作っていくためにも、もっと「新しい日常」を生きていきます。
その中で沢山考えて、自分を見つめていこうと思っています。
そして、時計の針を自分の手で進めるために、明日からのツアーをやり遂げたいです。
7/1まで続くツアーの中で、みなさんと時間や空間を共有するその中で、何を感じるか、何を見つけるか。
感じられるのか、見つけられるのか。
少し不安でもあります。
ただ、それでも胸躍る自分がいるのは、きっと、音楽そのものが、ワクワクするものだから。
これまでも、これからも。

各地でみなさんとお会い出来ること、心から楽しみにしています。
その日、その場所、その瞬間。
一緒に楽しみましょう。
よろしくお願いします。


Base Ball Bear 小出祐介
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posted by bbb at 16:29| 小出祐介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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